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空気が変わると気持ちも変わる

2024/07/19

~おしゃれさも機能性もあきらめない快適な間取りを~
「”好き”に囲まれて暮らす」ための住空間をプランニング
広島のリノベーションブランド「リノデリュクス」の二級建築士 宮﨑夏実です。


梅雨の季節は空が曇っていて湿度も高く、ジメジメしているので気持ちが沈みます。
近年、PM2.5や花粉の影響で部屋干しが主流になってきているご家庭も多いようで
「部屋の中が湿気まみれ」「部屋干し臭が気になる」「カビが生えた」
といった悩みもでてきます。

この時期は保育園や幼稚園、小学校でもプールの時間が始まり、洗濯物はいつもの倍に!
早く乾いてほしいものです。

さて、この写真のお客様は玄関からクローゼットまで全ての壁と天井に珪藻土を塗りました。
この珪藻土は一般的な珪藻土より細孔が小さく、一般的な炭よりも細孔が大きい、「調湿度に最適な細孔」 が特長的な

「メソポア珪藻土(けいそうど)」を用いた高機能調湿塗り壁材 MPパウダー です。

 

私たちが快適だと感じる環境には、温度と湿度が大きく影響し、人が快適に感じる湿度は40~70%だそうです。
ですので、壁紙やタイルなど一般的に使われる壁材の場合は除湿器や加湿器を使って湿度を調整します。

ですが、MPパウダーを塗った室内は空気中の余分な湿気を吸いつつ、空気が乾燥してきたら溜めた湿気を放出します。
また、ダニの餌となるカビの発生を抑制し、ダニの発生も防止してくれます。

実際に住まわれているお客様にお話を伺うと、

室内干しによる生乾き臭などはなく、乾きが悪いと感じたこともありません。窓の結露がないので、カビも発生していません!
これまでマンションに暮らしていた時は加湿器、除湿器が必須でしたが、今は湿気や乾燥を感じないので、使わなくなりました。

とおっしゃっていました。これは住んでみないとわからない快適さです。

 

脱臭効果については、

生活臭(食事の臭いなど)が機械的に一気になくなることはありませんが、
だんだんと消えていっているのか、
これまでの住まいに比べると、ほとんど気にならないそうです。
 

そして、お客様が意外にも気に入っていらっしゃったのが、実は鏝(コテ)あとでした。
やはり、珪藻土は職人さんが手作業で塗っていくので、コテあとはその日ごとで変わってきます。
さらに、職人さんが2人だと、それぞれの塗った面で模様のつき方も全く異なります。

当初、お客様はコテあとができるだけ残らないようにしたい!とおっしゃっていました。
ですが、施工上、それはかなりハードルの高いご依頼でした。我々もできるだけ、コテあとが残らないようにしてください
と、職人さんにお伝えすることしかできませんでした。


しかし、完成したお部屋の雰囲気を見たお客様は

「壁に͡コテのあとがつくことで柔らかい雰囲気があり、なんだか落ち着くんです!
とても穏やかな気持ちになるので、コテあともあってよかったです!」

 

これは私たちにとって、本当にうれしいお言葉でした!
お客様が珪藻土の壁を見て、「コテのあとを残したくない」というお気持ちから
「残っていてよかった」というお気持ちに変わるほどです。

これからも多くのお客様と一緒にこだわりの住まいづくりのお手伝いをさせていただきたいと思います。
お客様それぞれが 住(十)人十色 でそれぞれの「リュクスな暮らし」を手に入れられるように
私たちも日々学び、喜びの声を集められるようなブランドであり続けたいです。

今回はMPパウダーについてお話しました。皆様の「リュクスな暮らし」のヒントとなりますように。
次回もお楽しみに!
 

miyazaki natsumi
大学で生活科学部を卒業し、「建築・暮らしに関わる仕事がしたい」と、新卒で広島の建設会社「ティーエス・ハマモト」に入社し、二級建築士の資格を取得。これまで10年間、リフォーム物件に携わり、現在は1児の母として、仕事と子育てを両立。株式会社ティーエス・ハマモトのリノベーションブランド「Reno de Luxe~リノデリュクス~」のリフォームプランナーとして活動中。