
木の経年変化を楽しむ
~おしゃれさも機能性もあきらめない快適な間取りを~
「”好き”に囲まれて暮らす」ための住空間をプランニング
広島のリノベーションブランド「リノデリュクス」の二級建築士 宮﨑夏実です。
今回は、私がおススメしたい床材「無垢フローリング」のお話です。
この写真はマンションのフルリノベーションをされたお客様で、リフォーム前のご自宅もとてもきれいに整理されていました。
また、自然な木の風合いが感じられる家具をお手入れしながら愛用されていらっしゃるご様子で、観葉植物も飾られ、丁寧な暮らしをされていらっしゃいました。
ご要望の中で「お部屋のどこからでもベランダの観葉植物を眺めたい」を叶えるため、間取りからご提案させていただきました。
打ち合わせを進めていく中で、お手持ちのお気に入りの家具を分解してトイレ、玄関のニッチや洗面の棚板として
再利用してほしいとご要望があり、木の経年変化も楽しんでいらっしゃるんだと思いました。リフォームの醍醐味ですね。
そんな木の風合いがお好きなお客様なので是非、無垢フローリングを楽しんでいただきたいと思い、
たくさんの木の種類の中からお持ちの家具とも合いそうなアッシュ材を提案。幅は150㎜と幅広めのフローリングです。
床材を選ぶ際にメリット・デメリットがあるので、お客様がどんな暮らしがしたいかによって、
ご提案するときのフローリングの種類も変化します。
無垢フローリングは
・天然木の香りや肌触りを感じたい人
・家のなかを素足で過ごすことが多い人
・経年変化も楽しめる人
におススメしています!
無垢フローリングは100%木でできているので以下のようなメリットがあります。
★急激な温度や湿度の変化から体を優しく守ってくれる効果
★無垢材ならではの心地よい足触り
★室内に香る木の香り
★時とともに味わいが増す経年変化
ですが、実はメリットばかりでなく、以下のようなデメリットもあります。
●キッチンや洗面など水を使う空間に施工しづらい
●モノを落としたりすると傷がつきやすい
●木の性質上、フローリング同士の間に隙間ができやすい
●施工面積が広いのでコスト面に直結しやすい
私自身も1歳半の子どもがおります。
モノを落としたり、飲み物をこぼしたりしている姿を見ると、子育て世帯は無垢フローリングを選ぶのに抵抗を持ったり
選びたい、けれども諦めよう・・・と断念する気持ちが良くわかります。
ですが、以前、無垢の床で足をすりすりさせながら、気持ちよさそうにしているわが子をみて、子どもながらに無垢の気持ちよさに気付いているなと感じました。子どものこぼした跡を見て、小さかったころを思い出せる。これも経年変化を楽しむということでしょうか。
今回はお客様の事例をもとに私の「リュクスな暮らし」について考えてみました。
皆様も「リュクスな暮らし」のヒントにしていただければ嬉しいです。
